連日 京都大学教授(iPS細胞研究所長) 山中伸弥さんのノーベル生理学・医学賞受賞のニュースが流れています。
今日はノーベル文学賞の発表もあります。
作家の村上春樹さんの名前が候補に挙がっていることもあって、更に注目が高まりそうですね。
山中教授の受賞で、文科省は田中文科省大臣が京都大のiPS細胞研究所を視察し、
『京大iPS細胞研究所を中心とする研究機関の研究開発を後押しするため、約27億円を』来年度予算に盛り込むこと、また『同規模の予算を約10年間継続して投入する』と発表しました。
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「iPS助成に300億円、文科省が10年支援へ」 読売新聞よりーー
やっと・・だなぁと思います。
日本における科学者の研究環境は恵まれているとは言いがたく、理系学生達の多くは「食べられない」という理由で研究機関を離れ、早期に企業などでの就業の道を選びます。
長く大学にとどまるほどに、就職では不利になるという理不尽な環境なのです。
割り当てられる予算が圧倒的に足りていないからです。
一方、復興予算がものすごく「なんちゃって」な使い方がされていることが明らかになってきました。
ここがわかりやすいので参照してみて下さい。「
NHKスペシャル「追跡 復興予算 19兆円」まとめ」
基本方針に「活力ある日本の再生」の文言が盛り込まれたため、解釈が広くなり(故意に広くした)、各省庁がお金の取り合いをした末のことです。
外務省の青少年交流事業に予算を使ったことに対して、玄馬外相は「元気にしている日本の姿を見せることも復興のためには大事だ」というような、苦しい言い訳をしていました。
これを見ていると、福島の動物レスキューに回せるような予算は無いとは言わせたくない、と思います。
ノーベル賞受賞以来、山中教授は関西のローカル番組にもはしご出演し、気さくな感じで一生懸命にiPS研究について説明していらっしゃいます。
それは、「多くの税金を研究のためにいただいているのだから、どんなことをしているのかを説明し、わかっていただく必要があるから」だとおっしゃっていました。
かつて 山中教授は、研究費を獲得するために大変な努力を要されました。
お金を回して貰うことに、こじつけや「なんちゃって」で すんなり通ることに慣れっこになっている人たちは、「税金を使っている」という意識も無ければ、説明しようと意思もないように感じます。
国民に説明でき、賛同を得られるお金の使い方をしてほしいというのが多くの人の感情ではないでしょうか。
山中教授がiPS細胞の研究の必要性を説明するために書かれたイラスト
教授の「下手な」イラスト、研究進める決め手に 読売新聞より
※動画があったので貼っておきます。
NHKスペシャル 東日本大震災 「追跡... 投稿者 thinkingreed
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