クリスマスの夜
みなさんはどんな風にすごされたのでしょう。
今年も各地でものすごくいろいろと工夫されたイルミネーションが盛んだったようです。
ニュースでもいろんな場所のイルミネーションを映していました。
街も LEDのおかげか、ふんだんに電球が使われた装飾が施されていました。
幼い頃、チカチカとついたり消えたりする ジミ~な小さな電球がついたクリスマスツリーの飾りを父が買ってきて、
ツリーにグルグルと飾ってくれました。
部屋の明かりを消して、長い時間飽きずに家族で眺めていましたっけね~
あの頃は「明るい光」がとてもありがたくて、大切に感じるものでした。
赤や青や黄色の小さな豆電球がついたり消えたり・・・
それだけで、とってもうれしくて幸せでした。
今では、街も家も、夜になってもコウコウと明かりがともる生活になり、「電気の明るさ」はさほどありがたいものでもなくなってしまったように思います。
いつでもどこでも、驚くくらいに明るいので、イルミネーションはそれよりもっともっと明るくして、人々がアッというようなものにしないと・・・とどんどん華やかになっていくのでしょうね。
私はあまり、人工的な光には魅力を感じないので 神戸のイルミネーションなんかも「きゃぁ~すてきぃ~~~」という風に思えなく、実は一度も行ったこと・・ありません^^;
イエス様がお生まれになったのは「荒野(あらの)」と言われている、木も草も生えていないような場所でした。
その夜、大きな星が現れたそうです。
当時そこに暮らす人々にとっては 驚くような明るい星だったということです。
この星は、天使と共に一番に羊飼いのところに現れ、「救い主イエスがお生まれになった」と知らせます。
当時のその場所の「羊飼い」は、わずかばかりの草や木しか生えていない荒野を羊たちのエサを求めて 野宿しながら転々とする過酷な職業でした。
なり手も少なく、社会的に恵まれない人たちが就く仕事だったともいわれています。
神様からの「よい知らせ」はまず、その人たちに天使から贈られました。
聖書にはその時の様子が
『その時天の軍勢が現れ(=天使の軍勢)こう言った。いと高き所には栄光、神にあれ、地には平和、御心(みこころ)にかなう人にあれ』
と書かれています。

キリストの誕生を羊飼いに告げる天使ーーーレンブラント
クリスマスの讃美歌の中でも、「きよしこの夜」と並んで耳なじみのある「荒野の果てに(Glória in excélsis Deo)」はこのお話から生まれたフランスのキャロルです。
原題は「Les Anges dans nos Campagnes (我らが牧場(野辺)にて天使が)」というそうです。
あの「グロ~オオオオ グロ~オオオオ グロ~オオオオ オーリア♪」ですね。
「Glória in excélsis Deo(グロリア インネクシェルシス デオ)」はラテン語で「いと高きところには栄光、神にあれ」という意味です。
どんどん明るくなる街
もっともっと、と華やかになるイルミネーション
その「電気」の陰で、どれだけ多くの犠牲があったことか・・・
私は、明るすぎる街並みを見ると、そのことを思わずにいられません。
どうか犠牲になったそこにこそ、クリスマスのよい知らせがありますように。
よい知らせの明るい星が見えるくらいに、夜は暗い方がいい、と私は思います。
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